毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

戦後10年 東京の下町

焼け跡のバラック東京大空襲の傷跡。不発の焼夷弾防空壕の跡。イモとすいとん。毎晩のような停電。夜鍋。手作りラジオ。ツギハギとお古とお下がり。日本橋の百貨店。木製のエスカレーター。ストーブと温かい弁当箱。湯川秀樹ノーベル賞。都電と国電。芝居見物。花街。紙芝居。銭湯。焼け残った映画館。朝鮮戦争。コロッケ。仕出しと出前。神田の寄席。電気洗濯機。電気蓄音機とレコード。テレビ。1947年に教育基本法、1949年に社会教育法、1950年に図書館法が施行された。戦後の日本で図書館に関する法律が整備された同時代に暮らしていた人々は、戦争の傷跡が残る東京の風景のなかで何を見ていたのだろうか。

calil.jp