毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

視覚障害教育の源流をたどる

視覚障害者が点字によって文字を読む。では点字が発明される前はどういう方法で文字を読むことができたのだろうか。その方法をどうやってつくり出しただろうか。視覚障害教育のための学校がつくられる。読み書きをするための道具、算木・算盤などの数を計るための道具、地球儀や地図などの世界に触れるための道具、体操図やオルガンなどの体育・音楽のための道具など。「弱視教育が開発してきた視覚的認知のトレーニングが読み書きの苦手な学習障害児に有効なのではないか」「ユニバーサルフォントの研究・開発が、弱視者・高齢者などに限らず、すべての子どもにとって読みやすい学習環境をもたらす」。教育教材の創意工夫が新たな可能性を見出していく。

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