毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

かくれた次元

「有益な、好ましい古い建物とその周辺を都市改造の「爆弾」から守ること。新しければすべてよく、古ければみな悪いとは限らないからだ。われわれの都市には保存に値する場所──時には二、三軒あるいは一群の家だけのこともある──が多くある。それは過去との連続を保ち、町の眺めに変化をつける」。私たちの暮らす町の姿はさまざまな都市計画の影響を受けている。私たちの存在や行為が空間における体験と結びつく。「人間はどんなに努力しても自分の文化から抜けだすことはできない。なぜなら、文化は人間の神経系の根源にまで浸透しており、世界をどう知覚するのかということまで決定しているからである。人間は文化というメディアを通してしか意味ある行為も相互作用もできない」。

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