世界の紙を巡る旅
身近にあるものだけれども知れば知るほどにさまざまな種類があることに気がつく。紙はその土地ごとにいろいろな表情をしている。手触りとか質感とか。ざらっとしていたりさらっとしていたり。原材料とか技法とか。厚くて薄くて。硬くて柔らかくて。色も明るさも表情が豊かだ。世界中を旅してその土地ごとの紙に出会っていく。人生のなかで私たちはいったいどれくらいの種類の紙に触れることができるだろうか。今自分が手にとっている本はどこからきた紙でつくられているんだろうか。自分の身近なところにでは触れることができない、自分の生活から遠くの、より遠くのほうにある紙に思いを馳せてみる。