百科全書
「願わくは、後世の人々が私たちの『辞典』を開いて、「これが当時の学問と芸術の状態であったのだな。」 といってくれますように! 願わくは、後世の人々が、私たちによって記録された発見に自分たちの発見をつけ加え、人間精神とその産物との歴史が最も遠く隔たった幾世紀までも代々続いてゆきますように! 願わくは、「百科全書」というものが人間の知識を時の流れと変革とから保護する神殿となりますように! その礎石は私たちが置いたのだ、といえば、あまりに自慢することになるだろうか」。近代の思想家たちが当時の知識を集大成した『百科全書』の序論。百科全書という書物が世の中に生み出されることの意義を問いかける。知識を事典という形にまとめ上げる際には、選ぶことと切り捨てることのバランスを取る必要がある。何を書いて何を書かないのか。
付記
2020年4月16日から400日間毎日書き続けてきました。キリのいい数字になったところで更新をいったん休止します。ありがとうございました。