毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

配色の教科書

まえがきにレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉が引かれている。「色彩はただ美という驚異をつくり出すばかりである。それは画家の力ではない。その美を生む色彩がそれである」。色同士が互いに引き立て合うことを大切に「色彩調和」と呼ぶ。「調和とは秩序である」(オストワルト)や「調和とは人間の眼の錯覚が感じさせる心地よさである」(シュヴルール)など、色彩と調和についていろんな人の言葉と業績が紹介されている。科学者や芸術家が色彩をどのように考えていたのか。どうすれば人間にとって心地よい色彩が生み出されるのか。アリストテレスから始まる色彩研究の歴史をたどっていく。

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