毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

古くてあたらしい仕事

小さな頃からずっと学校の勉強を続けてきたみなさん。働くとか自分のやるべき仕事についてますか。幼い頃から周りの大人たちから「将来の夢」という聞き方で何度も考えさせられてきましたよね。でもその頃の話とはもう違っていて、時間は着実に進んでいるの…

キリン解剖記

好奇心を持って何十年も何百年も前の研究者から届いた手紙のような論文と対話をする。私が好きなことについて、自分よりも先に調べていた人がこの世界にはいるのだ。そんなところにあなたはいたんですね。お話しましょう。私もこの世界のできごとにふれる。…

さわっておどろく!

目で見ようとすると見過ごしてしまう世界。姿は見えるのに形が見えない世界。指でさわることで見えてくる世界。その小さなでこぼこの連なりが開いていく世界。さわることとさわれることが導いてくれる世界。些細な突起が何かを伝えてくれるそんな世界。立体…

PUBLIC HACK

みんなと一緒に同じまちに暮らすってどういうことだろう。みんなのものだからと思われているものは、どこまで自分の思い通りにつかうことができるんでしょうね。私は歩く。歩く、歩く。自分だけの速さで、誰かと一緒の速さで。あなたも歩く。進む。語る。立…

マイパブリックとグランドレベル

パブリックなものごとは自分の手でつくれてしまう。自分の好きなときに好きな場所で好きな形で。パブリックな空間は与えられのを待つのではなく、欲しい形を自分の手でつくれてしまうものなのだ。田中さんのマイパブリックという造語が捉えている活動の形は…

トップランナーの図書館活用術

図書館は自由につかうもの。自由につかえるもの。とはいえ、図書館を上手につかいこなせているのかは自分ではよくわからない。図書館体験は誰一人として同じにはならない。生まれ育った土地の事情とか時代も違う。ほかの人はどんな風に図書館をつかってきた…

住み開き

自宅の一部を少しだけみんなに開いてみるという実践をされてきたさまざまな人たちの活動記録。アサダさんが提唱した「住み開き」という概念を通して、パブリックとか公共性とは何かということを考えるきっかけになる。振り返ると「Library of the Year 2011…

本を贈る

あなたは手のなかに本を抱えています。その本はいつどこからあなたの手元にやってきましたか。私は本をいろいろな形でつかいます。没頭してページをめくって部屋に積むように飾ったり人に貸したり人から借りたりします。たくさん買ってそのうちのいくつかを…

夢見る帝国図書館

幕末から明治という時代に日本という国の仕組みが大きく変わる。帝国図書館の歴史もつくられていく。近代の図書館史の一端をなぞっていく物語。そのときその時代に生きた人たちは図書館をどういう形にしたかったのだろう。図書館体験はそれをつくる側とつか…

移動図書館ひまわり号

毎年の新入生には「あなたはどんな図書館で働きたいですか?」ではなく「どんな図書館をつくりたいですか?」という問いかけをしている。図書館はみんなの手でつくるものなので、あなたもその一人なのですね。図書館をどういう風にしてみたいですか。働きた…

走れ!移動図書館

2011年3月11日の東日本大震災の直後に、被災地で移動図書館を走らせた鎌倉さんたちの活動記録。大きな傷跡が残るまちの避難所で、移動図書館が運んでくる本を楽しみに待つ人たちがいる。本を寄付するのではなく、あえて本を貸すことを支援の方法とする。そう…

読んでいない本について堂々と語る方法

本を読みなさい。本は読むことは大事なんだ。誰もがそう言うだろうし、そういう風に言われ続けている。でも「本を読む」ってそもそもどういうことだろう。読書ってなんだろう、読者ってなんだろう。「本を読んでいない」っていったいどういうことだろう。本…

出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと

初対面の人を相手にその人に合いそうな本を1対1ですすめるという活動の記録。やけに長いタイトルがそのまま中身を言い表しています。本選びを通して人と出会い、知らない人を通して本を選ぶ。花田さんが「誰かのために本を選ぶ」という行為を続けていくとき…

本の逆襲

ビールが飲めて毎日トークイベントをしている東京・下北沢の本屋さん「B&B」をつくったブックコーディネーターの内沼さんの本。事実をそのままに書いている紹介文ですが、これだけでも「それはどういう本屋なんですか」と興味が湧きますよね。自分の身近にあ…

未来をつくる図書館

「図書館ってこんなこともできるのか」「図書館ってこういう役割も担っているのか」と、図書館に対してなんとなく抱いていたイメージが変わります。なぜ図書館が大切な存在なのかを考えていくための材料がたくさん書かれています。これから図書館のことにつ…