本が禁制品となった未来の話。本を所有していることが見つかったら昇火士(ファイアマン)がその本を焼き尽くしに来る。本はなぜ焼かれてしまわなければならないのか。なぜ本が重要なものと位置づけられているのだろうか。本の特性、情報の本質とは何だろうか。本には毛穴がある。毛穴の数は多ければ多いほどいい。「細部を語れ。生き生きとした細部を」。私たちが考える時間を失わないためにも本は機能している。自分ができることをする。そのために本を読む。「ひとつの図書館に救われることを期待してはならんのだ」。
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