毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

公共図書館の冒険

「今とは違う、別の公共図書館がありえたのではないか」という問題意識から図書館の歴史を問い直した本。現状の図書館の形や図書館サービスのあり方を、私たちは当たり前のものとして受け入れてしまっている。けれども図書館が今日のような姿になっているのは、図書館の歴史のなかでそういう形が選ばれてきてしまったからなのだ。明確な意思で選んだのか、あるいは選ばざるを得なかったのか。図書館サービスが今のような形で果たして良かったのだろうか。もっと良い形はあり得たのだろうか。もしかしたらの可能性を思考してみることはとてもおもしろい。

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