毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

カール・クラウス

「論争するにせよ、風刺するにせよ、批判するにせよ、彼は好んでちょっとした一語を手がかりとした。相手が何の気なしに用いた一語、思わず口にした一語、あるいは逆に、意識してはさみこんだ一語、意味ありげに洩らした一語、力をこめて飾り立てた一フレーズ。それが仮借ない批判の導火線になる。一語の気どりや身ぶり、あるいは調子のいい常套句。ことばの扮装を手がかりにして、そこにひそむことばと実態とのへだたりを示していく」。カリカチュア・パロディ・諷刺詩・皮肉・諧謔アフォリズム・ことば遊びが散りばめられた個人誌『炬火』の出版。それに対する攻撃・検閲・匿名誹謗。「ことば遊びから思想が生まれる」。

calil.jp