毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

エクソフォニー

「辞書はときに言葉をイデオロギーから解放する役割を果たす。辞書は秩序正しく言葉を整理したもののように見えるが、実はアナーキーな機関なのだ。逆引き辞書などというものも、意味の似たものが集まることもあれば、無関係なものが集まることもあり、全く恐ろしいものだ」「類語辞典アナーキーではない。ここには、意味的に近いものたちが集まっているのだから」「人間の頭の中はいったいどうなっているのだろう、言葉たちはどんな配置で並んでいるのだろう、と辞書を見ているとよく考える」。図書館には調べるための本がたくさんある。調べたいことだけを調べることができるが、調べたいことの周辺も見えてきてしまう。

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