本の世界をめぐる冒険
本は単なる紙の束というイメージだけれども、よくよく考えてみると話はそれだけではなさそうだ。本というものはもう少し柔軟な捉え方ができるらしい。本があるとそこに人が集まってくる。人が集まればそこでいろいろなできごとが起こってくる。本は人を集めるための仕組みなのだ。私たちは本を介して誰かと話をしている。人と人とがつながっていくために本がある。誰かが語る言葉。誰かが発する声。あなたが考える本の形。私が見ている本の形。そこに至るまでの長い長い本の歴史。これまでの、そしてこれからの本の形。みんなの本の歴史。