毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

パラダイムと科学革命の歴史

科学が発展していく構造を見ていくとパラダイムという考え方が出てくる。専門家集団に問い方・解き方のモデルを示す科学的業績で、後継者たちがその学問を発展させる出発点にもなっている。それまでの科学では説明できない現象が現れたときに、新しいパラダイムによって学問の形が変わる。科学革命と呼ばれる。東洋の記録的学問と西洋の論争的学問を紙の発明と伝播から考えてみる。学術雑誌や学会がどのように成立し、それが科学の発達にどのような影響を与えたのか。専門職業としての科学者やアカデミズムの誕生で何が変わったのか。同じ問題を議論する相手がいて、後進を育成する教育の場ができることの意味はなんだろう。

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