毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

物語を売る小さな本屋の物語

子どもの本を売る仕事がある。子どもの本専門店・メリーゴーランド京都。三重県四日市市の本店での勤務を経て京都でお店を構えた鈴木さんの物語。子どもの本の専門店として本屋を開業し、その経営を維持していくのは本の利益率を考えるととても大変なことだ。それでもメリーゴーランドの2号店を京都で立ち上げていくところの経緯は、成り行きとも運命とも呼べるおもしろさがある。人は自分でやりたい仕事をその都度選んでいるようで、仕事のほうに導かれることで自分がいるべき場所に動かされているような気もする。自分が納得のいく本を選んでお店に並べる。それを子どもたちに届けていく。「売れ筋は自分たちで作るのだ」。

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