毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

異文化としての子ども

「子どもを語ることは、人と世界を、とりわけ、現代を語ることなのだ」「子どもを語るのは、いつも大人であって、子どもは子どもを語らない。そして何よりも、永遠の子どもは現実には存在しない。そこに子ども論のどうしようもない不可能性がある」。子どもを眺める視線というのは不思議だ。かつては自分自身も子どもの頃があったのに、いつの間にか距離をとって眺める側になってしまう。べとべと。ばらばら。わくわく。ひめやか。もじゃもじゃ。ひらひら。子どもたちが住んでいる世界はとても楽しげで儚げだ。子どもたちはひたすら動き回って走り回って汚す。喋り続ける。病気になるし夭逝もする。見えないものも描いていく。

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