毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

江戸の大普請

江戸のまちは徳川幕府が開かれたことで大きく変貌する。日本橋の周辺から眺めてみる。橋からは蔵(豊穣)・江戸城(平和)・富士山(不老不死)が見える。そしてその遥か向こうに京都(太古)がある。風水の関係でお城周辺の重要な拠点が決まる。京都のまちのコピーが配置される。琵琶湖は不忍池に、竹生島は弁天堂に、比叡山延暦寺は東叡山寛永寺という見立てがされる。東国にある江戸の名所はどうつくられ、武蔵野の印象は歌枕にどう表現されていたのか。吉原に通う男たちは隅田川を船で移動しながらどんな風景を見ていたのか。やがて江戸から東京へと時代が移り変わる。その土地がどんな歴史を辿ってきたのかを知ってみる。

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