毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

新・装幀談義

「読書という行為は、良きにつけ悪しきにつけ、ひとりの人の心をつくっていく、あるいは鍛えていく道具だと思います。直接体験する家庭や社会。間接的な目や耳の体験としてのテレビや映画、オーディオ。読者はそれらの体験や情報を主体化する、心をつくる道具です。ちょっと観念的すぎるかもしれませんが、そのような読書で養われた心が実生活で個々の体験を切り拓き、社会を変える力になると思います」「装幀の目的は、本を目にした人の心に、読みたいという思いを起こし、真に読むという場へ心をいざなうことです」。私たちが本を読む行為の前には本を手にする過程がある。私は何に導かれてその本を手に取ったのだろうか。

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