アーカイヴズの二つの役割。「第一に挙げられるのはその法的・証拠的性格であり、権利義務の根拠や実務上の有用性のため参照される。これは行政・経営の透明性や説明責任とった点にもかかわる、すぐれて公的な側面である。第二の役割は歴史研究上の史料としてのそれであり、後世による検証の基礎資料となる。人間活動に伴って自然に生成された記録の集積であるアーカイヴズは、いわば社会のナマの記憶を形作るものであり、その意味で、意識的に編集・公刊された知を扱う図書館と双璧をなす存在であると言える」。この言葉は権力(アルケー)や古代ギリシャの都市国家の行政官の執務場所(アルケイオン)に由来する。記録は力を持つ。
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