自分の顔を写真に残す。写真技術の初期の頃から今日のポートレイト写真に至るまで。歴史を振り返る際に私たちは著名人の肖像写真を目にしている。同時代の雑誌の読者モデルもそういった写真の一種だ。誰かが被写体となって誰かが撮影者になっている。そして鑑賞する多くの読者たちがいる。私たちは自分の写真も撮る。証明写真みたいにかしこまった肖像写真もあれば、プリクラとか写メの文化とか自撮りみたいに気軽に撮られた写真もある。写真資料は図書館でも重要なアーカイブとなっている。そのときその時代の人々の顔。私たちの顔写真も今の時代の大事な記録。
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