毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

リンボウ先生の書物探偵帖

本についての考古学と呼ばれる学問がある。それを書誌学という。本を手にとって眺めてみると、いつの時代にどういう経緯でつくられたのものなのかが推測できる。紙の質だったり印刷の状態だったり、手がかりはいろんなところにある。古書とはどういう経緯で人から人に渡っていくのか。奥附は何を語っているのか。本文は誤写や改変によってどのような形に変化していくのか。江戸時代の出版事情からわかることってなんだろうか。写本と版本の違いってなんだろうか。本の特徴を知る。本の眺め方を知る。本の扱い方を知る。今残されている本の状態に至るまで。

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