毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

ナガサキ 消えたもう一つの「原爆ドーム」

戦後13年目に被爆遺構の浦上天主堂が取り壊される。原爆ドームが残された広島と遺構を残さなかった長崎の違い。その背景には何があったのかを辿っていく。アメリカの国立公文書館セントポール市の図書館での丹念な調査で何が見つかったのだろうか。「古くなったから、醜いものだから、と簡単に捨て去ることは、「過去」の「記憶」を消し去ることに等しい。形あるもの、「そのとき」「そこにあったもの」が持つ力を私たちは、もっと深く認識しなければならないのではないか。そして破壊されたものを醜いものとする捉え方自体、真実から眼をそらすことであり、歴史の抹殺、人類の自己否定に通じる行為だということも」。

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