毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

大衆の反逆

「人間の行うほとんどすべてのことにも言えるが、話すということは、普通考えられているよりも遥かに幻想的な作業である」「人は話そうとするとき、自分の考えていることをすべて表現できるはずだと信じているからこそ話す。もちろんこれは幻想なのだ」「真にものを言うということは、単に何かを言うだけではない。何者かが何者かに向かって何かを言うことなのだ、という事実があまりにも忘れられている」「すべての言説の中には、話されている言葉の意味に対して無関心ではいられない発信者と受信者がいるのだ」。大衆化した人たちはどのようにして生み出されたのだろうか。科学者や専門家も自分の世界に閉じこもる大衆である。

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