図書館に児童室ができた日
「そのころ 子どもたちは、図書館のなかに いれてもらえませんでした。子ども、とくに女の子は、本なんか よまなくてもいい、と かんがえられていたからです」。今日の図書館では児童室を備え、子どもの本を揃え、子どもたちのために読み聞かせをするのは当たり前のことだと考えられている。けれど今では当たり前と思われることでも、それが常識ではなかった時代が過去にはあった。より良い図書館にしていくことを信じて誰かがそれを一つひとつ変えてきたのだ。「彼女は、窓を開け放ち、こういったのだ。ちょっとばかり風通しがよくなったからって、なんの害もないはずよ」。