たいした問題じゃないが
「多数の日記は、胸躍るような経験に乏しいので、内面の冒険を書き記すことになる」「日記をつけるあらゆる人の心には、自分の日記がいずれ公表されたという願望があるのは勿論である。いつか未来の世代に発見され、二十世紀人は素朴なことしかしていなかったと驚かれるかもしれないし、あるいは、亡くなったばかりの偉人の内面生活を知りたいと願う次世代によって出版を要請されるかもしれない。一番よいのは、日記が書き手自身によって自叙伝の中で活用される場合である」「何を言ったかはどうでもよい。優れた著者が老年においても素晴らしい記憶力を失わなかったと読者に思わせるのに役立てばよい」。みんな日記をつけよう。