「デザインを定義するならば、大量生産されるものに視覚的な秩序を与える作業、と考えてよいだろう。視覚的な秩序は、情報を公開する技術に裏打ちされていなければならない」「情報を公開する技術に携わっているのはデザイナーだけではない。編集者がその代表である。デザイナーは、編集者ときわめて近い仕事をしているのだ。組版や製版、印刷技術者、書体制作者も、情報を公開する技術に携わっている」。誰かが書物をつくろうとするとき、そこにどういう意図が入り込み、どういう技術的な制約が絡んでいるのだろうか。ページをめくらせるためのしかけを考える。見出しの機能を考える。読みやすい書物とはどういうものだろうか。
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