毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

測りすぎ

何かについて測ることは正しいように見える。測れるのは良いことだと思ってしまう。でも測ることで常に正しい結果へ導かれるわけではない。ときには誤った方向に話が進んでしまう。そもそも測定基準も疑わないといけない。情報は簡単に歪曲される。たとえば、簡単に測定できるものしか見ようとしない。調査対象のアウトプットではなくインプットを測定する。標準化することで情報の質を落としてしまう。上澄みだけすくい上げることで情報の改鼠を行ってしまう。都合のいいように評価基準を変更してしまう。不都合なデータを抜いたり歪めたりして数字を変えてしまう。そして不正行為に至る。適切に評価することはとても難しい。

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