毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

女装して、一年間暮らしてみました。

「唯一乗り越えなければならなかったのは、恥ずかしさと精神的な抵抗だけだった。しかし、それも時間がたち、経験を積むにつれて弱まり、“普通”のこととなった。では“普通”とはいったい何だろう?これほど不条理なものはほかにない。習慣から生まれ、主観的に定義される。普通と普通でないことの境界は、体験の頻度によって左右される」「そして普通という名の“絶対”になる」。普通と呼ばれるものの実態はない。その言葉を誰かに投げつけた人の主観でしかない。自らの身体を実験台として男性という存在への疑問を言語化し、周りの人たちとの関係の変化も記録していく。私たちは自分自身の“普通”を相対化できるだろうか。

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