毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

猫の大虐殺

「もし私たちが読書の何たるかを本当に理解し、ページに印刷された小さな記号からどうやって意味を読みとるかが分かるとしたら、私たちは、人間が文化によって周囲に織りなした象徴の世界にどうやって適応していくかという、より深い謎を解きはじめることができるはずである。しかし、その場合ですら、他の人間が他の時代や場所でどうやって読書していたかを理解できる、とはとても言えないだろう」。過去に起こったできごとが意味するものを推測するためのヒントはどこに見出すことができるだろうか。民話が物語るものはいったい何だろうか。「歴史は他の人々が人間の条件をいかに理解したかについて、理解するものなのです」。

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