毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

博覧会の政治学

「ある生物を記述することは、その器官がいかなるものであるのかを述べるというだけでなく、それが登場する伝説や物語、それについて古代人が語ったこと、旅人が話したことなどすべてを同時に記述していくことだったのである」「自然とは、まぎれもなく一個の壮大な書物であった」「博覧会で、博物館や美術館で、映画館で、百貨店で、図書館で、近代を通じて人々はいかなるまなざしの変容を経験してきたのか。その変化のなかで、いかなる新しい社会的な集合性が組織されてきたのか」。博覧会という空間がつくられていく。政治・経済・文化的な事情も絡んでくる。博覧会には何が並べられ、大衆はその空間で何を見ていただろうか。

calil.jp