毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

遊びとしての読書

「遊びは、遊びに没頭する人を遊んでいる主体と遊ばされている主体とに二分割する。こんなわけで読んでいる人と、あえて言うならば読まされている人とが存在することになる。遊ばされている人、読まされている人は、身を委ねた状態、大なり小なり昇華された欲動、同一化、再=認識、快感原則の側にいる。/遊んでいる主体、読んでいる人は、足を地につけて、現実の側に立っている」「そして、読んでいる人と読まされている人との関係に加わってくる新たな遊びの審級のことを読ませている人とやむをえず呼ぶ」。読書を遊びの一種として見たとき、本を読むという行為が三つに分けられる。私たちは読書という遊びを通して自我を構築していく。

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