図書館の興亡
「書架のあいだにいると、図書館は死んだ本が行く場所であるかのように思えるかもしれない。総体的に見ると、書物はそれ自体がつくったすばらしい隠れ家に姿をひそめている。時代が移るにつれて、図書館は成長したり変化したり、繁栄したり消滅したり、花盛りを迎えたり萎縮したり──それでもわれわれはみな、書物を通してアレクサンドリアの顛末を追い、集められた数百万冊の書物が知識と普遍性を生み出すという神話の象徴であるパルナッソス神殿で小休止をしたいと願っているのである」。図書館がつくられる。書物が生み出される。そして図書館は破壊される。あるいは焚書も起こってしまう。新しくつくられたり失われてしまったり。図書館で働く司書はどういう仕事をしてきたのだろうか。