毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

分類学からの出発

図書館では分類法をつかって本の分類を行っている。一般に0から9までの10種類の記号を用いて分類番号がつけられ、本がテーマ別に書架に並べられる。この作業によって本を効率的に探すことができる。そのためにあらかじめ体系化された分類表をつくっておく。適切な分類表をつくるには、そもそも「分類とは何か」を考えないといけない。分類という行為には「(性質が異なるものを)分けること」と「(性質が似ているものを)集めること」の両方の意味が含まれる。この二つはもともとの発想は違うけれど、結果は同じようなものになる。分類しようとするもの同士を比較して、どこが似ていてどこが違っているのかを考える。

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