すべての雑貨
「「雑」という字は、いろいろ分類して残る「その他の物」ってことだ。そして、その他の分類だったはずの雑貨に、歴とした分類に属してきた古参の物たちが、どんどんパイを奪われているのがいまの状況である」。世の中に雑貨があふれるようになってきた。雑貨と呼ばれる物も、もとはといえば生活のなかで実用品としてつかわれていたはずなのに。私たちの身の回りのあらゆる物が雑貨化してしまう。それは本も同じである。本の持つイメージがあらゆる場所に先回りしている。物としてのイメージが徐々に強まっていく。「世界のあらゆる物が、雑貨に見えはじめている。いったいだれがなんのために」。あなたは雑貨をどう見てる。