毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

西洋の書物工房

「私は本に携わる多くの人が、「物」としての本に、あまりにも無関心だと考えている。たとえば、司書の資格を持ち図書館で働く人たち。普通、彼らは本についてよく知っていると思われている。しかし、彼らに「モロッコ革」とはどんな革なのか、「マーブル紙」とはどんな紙なのか、と尋ねても、答えられる人がどれほどいるだろうか。ほとんどいないのではないだろうか」。紙の製法や製本技術が生み出される。本はどういう部分から構成されているのかを知ってみたい。時代の違いによっても製本技術や素材が変わっていく。本に装飾が施されていく。現在の大量生産による時代の本にはつかわれていないような素材も技術もある。

calil.jp