毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

ジャズ喫茶論

「「レコード」というモノは、以前に行われた(生)演奏の〈記録〉であり、その意味で常に〈過去〉に結びついていると考えられる」「レコードを聴く場合は演奏者がその場に不在のため──それこそ亡くなっていても、演奏時代に何の影響もない──「演奏を見る」という側面は聴取体験から脱落することになる。だから、よくも悪しくも演奏者の身体的表現を見ることは、レコード聴取では不可能である」。文学や映画には各時代ごとにジャズ喫茶からの影響が見られる。日本におけるジャズ喫茶はどのように発展し、どういった文化を生み出してきたのだろうか。ジャズという音楽を聴くための空間から日本文化の戦後を眺めてみる。

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