毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

ハンズ

「人は、手の動きにさまざまな調整を施したり、工夫をしたりすることもできる。しかし、極端にいえば、手の動きは発話に伴う付属物や道具などではなく、むしろ発話それ自体の一部分なのかもしれない。言葉が私たちの心だけでなく身体にも影響を与えるのと同じように、手の動きは話すことの一部を形成している。そして、より重要なのは、それが聴くことの一部も形成しているということである」「人生とは、単に接続するだけではなく、切断することでもある」。自分の手は自分自身の意思で自由に動かしているように思える。けれども私たちは自らの手に振り回されることも多い。物を書く行為もスマートフォンを触るその手の動きも。

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