毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

パトリックと本を読む

「そう、結局はこんなにも簡単なことなのかもしれない。ある人に本を一冊渡す。その人がそれを読み、心を動かされる。ある段階を越えたら、あなたはただの本を運ぶ人になる。相手と本とをつなぐパイプ役でしかなくなるのだ」。本を読むことで人は自分とは異なる考え方に触れる。文章を書くことで人は自分を構築しているものを改めて見つめ直す。貧困と差別にさらされてきた子供と、読書することを通して一人の教師が向き合っていく。たくさんの本を読み合う。さまざまな詩に触れる。詩を暗唱できる。読んだことについて考える。文章を書く。成長の過程に本がある。「私が本を読むのが好きな理由、わかる? それはね、」

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