毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

股間若衆

まちなかに置かれた彫刻作品にの股間部分は「曖昧模っ糊り」と表現されている。芸術作品はどこからわいせつ物の扱いを受けるのだろうか。その線引の基準はややわかりづらい。葉っぱをつけたような表現にするなどで直接的な表現を回避しているものもある。写真作品ではどうか。絵画ではどうか。印刷物ではどうか。たとえば股間が見えないようなポーズを取るなどの工夫がされる。しかし「風俗壊乱」と見なされて下半身に白い布が腰巻きが付けられてしまうこともあった。筋肉のつき方や題名のつけ方など、彫刻家や画家はどう対応してきのか。ヌード写真の撮影者はどう対応していたのか。まちのなかの芸術とわいせつの線引を考える。

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