毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

「流域地図」の作り方

「人間が言葉を習得していくにはふたつのプロセスがある。ひとつが幼いころからその環境に浸かっていること。もうひとつが、反復訓練し習得していく方法だ。母語は前者での、大人になってから身につける外国語は後者での習得になる。私は、人間が自然とのつながり、つまり流域地図の感覚を身体化していくのも、これと同じプロセスを経ると考える」。それぞれの土地ごとの水の流れやその周辺環境との関係をしる。身近な川はどの川とつながり、どこまで流域が広がっているのか。それを地図として頭に思い描くことができるだろうか。自然の保全、災害対策、環境危機への関心、文明の方向を探るような流域思考を身につけてみる。

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