毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

素読のすすめ

言葉が現在のような形でつかわれるようになるまで、古典はどのように読み書きされていたのかを知りたい。本が現在のような形になる前にはどういう姿をしていたのだろう。今とは違った読み方や書かれ方だったのだろう。日本ならば和本での読み書きがあったし、西洋の古典ならばパピルスや羊皮紙といった書写材料がつかわれている。音読や朗読のように、声に出して文字を読むことで言葉を覚えていく。口ずさむことで言葉が身についていく。そして内容の理解を後回しにしてひたすら音読を繰り返しすことを素読と呼ぶ。漢詩・漢文を言葉の響きやリズムを体で覚えていく学習法が日本社会にもたらしたものってなんだろう。
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