毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

春宵十話

「頭で学問をするものだという一般の観念に対して、私は本当は情緒が中心になっているといいたい」「すべて成熟は早すぎるよりも遅すぎるほうがよい」「人の心を知らなければ、物事をやる場合、緻密さがなく粗雑になる」。学問をするときには人に対する気持ちを持ちたい。教育をする立場になるときには人の感情がわかるようになりたい。日々の生活で情緒のある環境を積み重ねていくことが、私たちの住むこの世界を少しずつ変えていく。ものの考え方が明日に向かうことを繰り返すたびに変わっていく。「室内で本を読むとき、電燈の光があまり暗いと、どの本をよんでもはっきりわからないが、その光に相当するものを智力と呼ぶ」。

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