毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

生きものとは何か

「教育という行為自体も、前の世代が築き上げた生き続ける知恵を次の世代に渡して次世代がよく生きていけるようにする行為であり、これはそっくりにリニューアルしながら存続するという生物としての価値に裏打ちされた行為と言えよう。そして今の世代がこう変えたらさらによくなるという夢を次世代に託すのも教育であり、これは次世代に変異を導入し、より生き残る確率を高める行為と見ることもできる」。私たちが学んでいることは過去に生きていた人たちの知恵や知識の成果である。そしてまた、私たちは学ぶことで何かをこの世界に遺していく。私が見たものや触れた世界は、また別の誰かの未来の誰かの学びの種にもなっていく。

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