「百貨店が種々の大催物を行うのは顧客誘致だけが目的ではない。百貨店は他の小売業と異なり文化的使命を有している、つまりここに近代生活に於ける百貨店存在の意義がある。日本では図書館、美術館、博物館等の、知識的、趣味的文化設備が不十分であり、これを補うためにも百貨店がある」。百貨店が「街の美術館」の役割を目指していた時代があった。文学展の開催数も多い。たとえば1970年11月12〜17日に池袋東武で「三島由紀夫展」が催されている(一週間後の11月25日に三島は割腹自殺)。日本近代文学館も1967年に正式開館する前は百貨店での展覧会を何度か行っている。「展覧会の主役はお客様と展示品」。
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