毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

考現学入門

「私たち同志の現代風俗あるいは現代世相研究にたいしてとりつつある態度および方法、そしてその仕事全体を、私たちは「考現学」と称している」「われわれは世間にたいしては、羨望も同情もいわゆる世間並みの形式ではもっていない場からみる。動物学者や植物学者が動物や植物にたいしてもつ態度と、われわれがわれわれの対象たる文化人に向けるのとは変わりがないのである」。今あるこの世の姿を捉えて記録する。それらの特徴や動向を知る。その調査を通して私たちの現代の生活のことを知る。「破門されてはっきりしたのだが、民俗学は過去を探り、考現学は未来を考える立場だと」。未来を語る言葉は今を知ることから生まれる。

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