毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

溺れるものと救われるもの

「私たちには、若者と話すことがますます困難になっている。私たちはそれを義務であると同時に、危険としてもとらえている。時代錯誤と見られる危険、話を聞いてもらえない危険である。私たちは耳を傾けてもらわなければならない。個人的な経験の枠を越えて、私たちは総体として、ある根本的で、予期できなかった出来事の証人なのである。まさに予期できなかったから、だれも予見できなかったから、根本的なのである」。私たちは物事を単純化し、認知可能なものを図式化して捉えてしまう。歴史的な現象も。敵と味方。善と悪。しかし物事はそれほど単純ではない。「これは一度起きた出来事であるから、また起こる可能性がある」。

calil.jp