毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

子ども文庫の100年

「公立図書館の児童サービスが、良質の児童書出版に必須だということであった。よく整備された図書館網、よく訓練され、広い知識と高い見識を備えた児童図書館員、彼女たちによってよく選ばれた蔵書、子どもの反応に基づいて、出版社へ送られる図書館からのフィードバック、さらには、よい本ならば、毎年多くの部数を購入して、児童書出版界に対して安定したマーケットとして機能する図書館」「図書館の精神は同情をもって人を迎え、人のために己れを棄て、図書をもって人に仕え、人に役わるるありと」。子どもたちの読書環境としての文庫の歴史。文庫をつくりそれを維持する。その活動の先に豊かな児童書出版と読書文化がある。

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