毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

編集者国木田独歩の時代

「従来、目に見える事物を記録したり保存するビジュアルな手段といえば、絵画のことだった。しかし、十九世紀前半に写真が発明されると、世界中の人々に驚きと感動をもって迎えられた。写真のほうが絵画よりも、はるかに正確にものの姿を再現することができたからだ。写真は、風景や人物を写して絵画的に鑑賞するものから、時々刻々と起こるさまざまなニュースを伝えるものへと、次第に応用範囲を広げていく。さらに、製版・印刷技術の発達によって、撮影した写真を、文字と共に新聞や雑誌に載せることも可能になった」。写真の持つ力はとても強い。それらが画報という出版メディアに載って流通する。戦争も写真で伝えられた。

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