二つの文化と科学革命
「学問分野を分類するときに使う軸の一つは、この点で特に重要性を帯びる。執筆活動との関係は、学問分野ごとに明らかに異なるのだ。多くの種類の実験科学において、書くということは、真に創造的な役割は果たさない。書くこと自体は、人文学においてとは違って、発見の過程ではなく事後レポートなのである。/しかし、多くの人文系の科目では、もっとも創造力に富んだ思考がまさに書くプロセスのなかで展開するかもしれないというだけでなく、本や記事の書き方それ自体が達成された理解の水準を主として具現化してもいるのだ」。人文科学と自然科学はお互いをどう見ているだろうか。教育や社会態勢の問題とはどう絡むだろうか。