毎日の図書館学

初めて図書館学に触れる学部1年生を想定して図書館に関係ありそうな本を毎日1冊ずつ300字程度で紹介します。

ハマータウンの野郎ども

「反学校の文化を了解しようとするなら、私たちはその文化とは別のところに出発点を求め、文化の外側をにらみながら再構成を試みる以外にない。すなわち、現代資本制社会における労働過程の性格、人間労働の全般的抽象性、性差別、支配的イデオロギーなどを視野におさめておく必要がある。就職指導にせよ労働階級の反抗的な生徒にたいする教育的な配慮にせよ、それらが眼前の具体的な対抗文化にたいする純然たる文化レベルの働きかけにとどまるかぎり、どのようなプログラムも真の有効性をもたないと覚悟すべきである」。学校教育と労働の仕組みは複雑に絡み合っている。労働階級の文化から見えてくる学校教育のかたちを探る。

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