「観光のまなざしはますますメディアに媒介されている。観光者は、ある場所で、そこにまなざしを向けるとき、たえずテクストとイメージの世界に組み込まれて観ている。その世界は書籍、雑誌、絵画、絵はがき、広告、テレビドラマ、映画、ビデオゲーム、音楽ビデオなどだ」「1840年から、旅人は写真を撮り、写真は場所に変化を与え、遠隔地の姿がぞくぞく集まり、これがひろく人目に曝されてきた。圧倒的な曝され方で、これが観光的な好奇心で世界を観るという術を広めた」。いつもの暮らしとは別の土地を観光する者と観光者を引き受ける労働者。観光で何を見に行くのだろうか。そしてそこではどういう意図で写真を撮っているだろうか。
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